外出先から仕事を動かすために、7万円のミニPCを1台買った話

こんにちは。宮崎です。

先日、会社のホームページを作り直して月額費用をゼロにした話を書きました。あの記事の裏側には「更新作業をAIに任せたい」という動機がありましたが、実際に運用しはじめると、もうひとつ足りないものが出てきました。

AIに仕事を頼む先の、電源が入っているパソコンです。

そこで、7万円弱のミニPCを1台買いました。手のひらに乗るくらいの、小さな箱です。今回はその買い物の話を書き残しておきます。

困っていたのは「ラップトップの電源が落ちること」

私のメインの作業機はラップトップです。持ち歩く前提なので、当然、移動中はフタを閉じますし、一日の終わりには電源も落とします。

普段はそれで何の問題もありません。困るのは、外出先から仕事を進めたいときでした。

移動中や打ち合わせの合間に「あの資料をまとめておいてほしい」「あのデータを調べておいてほしい」と思いつくことがあります。スマホから指示を出せばいい、と思うのですが、そのとき肝心の作業機であるラップトップは、カバンの中で電源が落ちている。指示を出す先がないわけです。

スマホから、置いてあるパソコンに仕事を頼む

そこで使いたかったのが、Claude の Dispatch(ディスパッチ) という仕組みです。

やることはシンプルで、スマホのアプリから「これをやっておいて」と送ると、自宅や事務所に置いてあるパソコンの上でClaudeがその作業を実行してくれる、というものです。手元のパソコンのファイルを読んだり、調べものをしたり、Google ドライブやGmailといった連携済みのサービスから必要な情報を取ってきたりできます。決まった時間に自動で走らせることもできます。

ただし、この仕組みには前提条件があります。

  • 指示を受けるパソコンの電源が入っていて、スリープしていないこと
  • そのパソコンでClaudeのデスクトップアプリが動いていること
  • 必要なサービスのログインや連携が、そのパソコン上で済んでいること

読んでいただければ分かる通り、これは全部「ラップトップだと満たせない条件」です。持ち歩くパソコンを、常時起動しっぱなしで机に置いておくわけにはいきません。

欲しかったのは「ログインしたまま置きっぱなしにできる端末」

条件を整理していくと、必要なものがはっきりしました。

電源を入れっぱなしにできて、各サービスの認証情報が入ったまま置いておける端末です。

ここが地味に大きいポイントでした。作業を頼むといっても、その都度ログインが必要では意味がありません。一度セットアップして、あとは触らずに置いておける。そういう「留守番役」の1台が要る、ということです。

そう考えると、これはメインの作業機の買い増しではなく、役割のまったく違う端末でした。

なぜノートPCではなく、ミニPCだったのか

役割がはっきりすると、選ぶものも決まりました。

このパソコンには「持ち歩く」という仕事をさせません。だとすると、ノートPCの値段に含まれているバッテリー、画面、キーボード、そして薄く軽く作るための工夫の代金は、まるごと不要です。

持ち歩く前提なら、それは払う価値のあるお金です。でも机に置きっぱなしにするなら、同じ7万円を出しても中身に回したほうがいい。

買ったのはこれです。

項目内容
製品GMKtec M5 Ultra
CPUAMD Ryzen 7 7730U(8コア16スレッド/最大4.5GHz)
メモリ16GB
ストレージ512GB SSD
OSWindows 11 Pro
その他3画面出力対応
価格68,998円

日曜の夜に注文して、翌日の午前中には届きました。箱の小ささには正直ちょっと笑いました。書類ひとつぶんの場所も取りません。

これは事業の判断とまったく同じ話だと思っています。払うお金が、自分たちが本当に使う機能に向いているかどうか。使わない機能に払っているお金は、安く見えても高い買い物です。

7万円は高いのか、安いのか

私はこういう買い物をするとき、いつも時間で割って考えます。

仮にこの1台が3年もつとして、1か月あたりおよそ1,900円。1日あたり60円ちょっとです。

このくらいの金額で、移動中や外出先の時間を「指示を出すだけで仕事が進む時間」に変えられる。作業を1回外注したら消える金額です。クラウド上のサーバーを常時借りても、性能によっては月に数千円はかかります。

もちろん、動かしていない時間は何も生みません。「買ったけど結局使わなかった」なら、7万円はただの7万円です。だから買い物の良し悪しは、値段ではなく買ったあとに何回動かしたかで決まると思っています。この記事は、自分自身への宣言でもあります。

小さくても、自分たちの手元に置く

前回のホームページの記事でも同じことを書いたのですが、私たちは「小さくても、自分たちでコントロールできる状態」を大事にしています。

月額を払い続けて誰かの仕組みに乗るのか、それとも一度お金を払って自分たちの手元に置くのか。どちらが正しいという話ではなく、どちらが自分たちの事業の形に合っているか、というだけの話です。

ホームページは、月額1,190円をやめて自前の仕組みに移しました。今回のミニPCも、発想としてはまったく同じでした。手元に置いて、好きなだけ動かす。それが今の私たちには合っています。

まとめ

  • 外から仕事を動かしたいなら、受け止める側のパソコンが起きていないと始まらない
  • 持ち歩かないパソコンに、持ち歩くための代金を払う必要はない
  • 買い物の良し悪しは値段ではなく、買ったあとに何回動かしたかで決まる

7万円の小さな箱が、これからどれだけ働いてくれるか。しばらく使ってみて、また書こうと思います。

(余談)この記事も、Claudeに「こういう内容で書いて」と指示を出して書いてもらい、そのまま公開までやってもらいました。前回の記事で作った仕組みが、さっそく働いてくれています。

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